DJ TAIZOの凄さ。
西宮時代に出会ったタイゾー。彼はわたくしに社会学の存在を教えてくれた人物。FUNKの面白さを教えてくれた人物。クラブの楽しさを一緒に作った人物。そのクラブで料理にあるライブ感を引き出した人物。つまりは、彼に出会っていなければ今の「トニー」はいない。
大袈裟ではなく、これは本当。
この2ヶ月くらい、タイゾーのライブを聴けない日々でした。彼は祝祭日を除く月曜日から木曜日の毎日、DJのライブ配信をしています。
http://www.mixcloud.com/live/taizotaniguchi
紙屋川店内で流れているBGMは彼の選曲です。毎日聴いているけれど、ライブは少しの期間が開いてしまいました。YouTubeの朗読を聴いたり雑談番組を聴いたりしていたのが理由でしたが、きっとどこかで余裕がなくなっていたんだと思います。
今日、久しぶりにタイゾーのライブを聴いて、そこにいる彼を見て、「いてくれてありがとう」と心底思いました。続けている強さ。続けてくれている励み。そこにいてくれる安心感。アクセスしたら聴こえるヴァイブス。ああ。タイゾーがいる。
尾場瀬先生が「やってるヤツしか信じない」という言葉を引用して「僕もそう思う」と話下さった事がありました。そしてその言葉は胸に刺さりました。わたくしはやれているだろうか。そんな問いが立ちます。充分でない自分の不甲斐なさに、「やれてないレッテル」を貼る自分。
店を開けていても思う成果など得られない日々は、「やれているだろうか」と結果ばかりを気にしてきました。
タイゾーは、違う。
彼は「やっている」。
わたくしは彼から学んだことが多くあります。そして同じフロアに立ち、パーティーをしていました。クラブパーティーは本当に楽しくて、料理をしていてよかったと実感もできました。
そして、今。
わたくしは彼を眩しく思いつつも、「ワシだって、店を開けてるんだ」と踏ん張れる気がします。
彼が続けるライブこそ、レストランの営業と同じじゃないか。開けていることに意味がある。もちろん、儲からなくてはいけない。しかしその前に、開けていなくてはならない。それが「やっている」という入口。
なにくそ。
またタイゾーと一緒にライブをするためにも。同じステージに立つためにも。
まったく。
わたくしの周りには「やってるヤツ」が多くて困る。
大工さんもそう。自宅と紙屋川を施行してくれた「木々のや(くくのや)」さん。 https://kukunoya.com/
自宅はともかく、紙屋川も100年持とうかという作り。飲食店だから20年くらい持てば御の字なのに。手を抜かない。とてもきちんとしてくれる。ああ。「やってるヤツ」だなと思う。
ちょっとした相談も、本当に丁寧に作業してくださる。
わたくしも同じステージに立っていたい。
今日はイタリアでお世話になった堀内さんが来店くださいました。びっくりです。励みになりました。
ああ。開けていてよかった。
紙屋川はこの機会を活かして、少しでも快適にご利用いただけるようにマイナーチェンジします。
尾場瀬先生に「やってるヤツしか信じない」と言われた言葉を追いかけて。
タイゾーは、格好いいな。