京都市会議員の井坂さんから 意見書への回答
京都市会議員の井坂さんから意見書の回答をいただきました。以下にその内容です。
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水谷啓郎様
先日、お電話でお話をさせていただいた北区選出市会議員の井坂博文です。短い時間でしたが直接、水谷さんの思いやご意見を聞かせていただきありがとうございました。その際にも私の思いの一端を述べさせていただきましたが、改めて文書でお送りさせていただきます。
まずあなたが知事、市長、議員あてに「質問書・意見書」を送る直接の引き金となった昨年12月14日の総理をはじめとしたステーキ会食や自民党幹部らによる忘年会計画ですが、これらはまったく許すことができないものです。菅首相は「国民に誤解を招いた」と述べましたが、国民は誤解などしていません。怒っているのです。また「会食が目的ではない。意見交換が目的だった」と言いましたが、会議や意見交換をするのなら何もステーキを食べながらではなく、会議室でコーヒーを飲みながらやればいいではありませんか。強く抗議をします。
さらに、その後の緊急事態宣言において、国民には行動自粛や夜の飲食店への営業時間短縮を要請しながら、自らは夜の会食のはしごを平気で行う「政治家」に怒っています。しかも営業自粛や時短営業によって事業者は確実に減収が起きるにもかかわらず、その損失への補填は一部の業種へのほんのわずかの協力金や補助金です。自粛を要請するのであれば補償とセットでしなければなりません。それをまともにせずに要請に従わなければ特措法を改正して罰則で脅かすなんてもってのほかです。
ご質問の花街には会食をはじめ訪れたことはありませんし、共産党は政治目的の会食や資金パーティーは開きませんのでこれにも参加したこともありません。
次に、政府のGOTOキャンペーンですが、そもそもコロナ感染が収束していない下で、しかも「経済活動の再開」を目的にしておこなったことは大間違いでした。コロナウイルスは一人では動きません。人の行動とともに動いていくのです。人の動きを加速させたGOTOキャンペーンが感染の第三波をつくりだしたのは明白です。したがって第三波は天災ではなく政府、特に菅首相による「人災」であると思います。
また、首相の頭の中には「経済活動の再開」しかありませんでした。「経済活動の再開と感染拡大の防止をセットで」と繰り返していましたが、そこに大きな誤りがあります。経済活動を再開するためにも安心して人が動き交流できるように、検査と医療体制を強化してコロナ感染を封じ込めることが先決なのです。おっしゃるように首相の考えは「ファンタジー(夢物語)」です。
そして医療の現場は「崩壊」そして「壊滅」しかけています。先日府知事がとうとう感染患者受け入れ可能なベッドが切迫している実態を明らかにしました。もはや一刻の猶予もありません。民間病院に対して経営維持のための財政支援をすることを前提に協力を求めるとともに、民間施設やホテルを借り上げて、受け入れ態勢を整えて、広島市が実施しようとしている感染拡大の可能性がある地域の全住民や、高齢者施設・介護施設への入所者や全職員への検査を社会的に行い(行政検査)、無症状の感染者を含む陽性患者を徹底的に隔離して感染拡大を抑え込むことが必要です。それらにかかる経費はすべて国庫負担で賄うべ記です。
それを進めながら、安全性の確保と情報の開示と提供を徹底して行いワクチンの効果的な活用を図るよう求めます。
以上、現時点での私の意見を述べさせていただきました。何かあればいつでも連絡をください。お待ちしております。
2021年1月21日 日本共産党京都市会議員 井坂博文