「保健所とのやり取り」

2021年8月15日お知らせ

「保健所からの連絡がありました」

8月15日日曜日の18:15。保健所から連絡がありました。様々なことを相談しました。

まずは私の身元確認と症状、家族構成、居住地、職業、などのやり取りです。行政からの援助についても説明がありました。私は可能であれば辞退したい旨を伝えました。

私はこれまでの経緯と、どうして自主検査をしたのかなどを説明しました。保健所からの連絡を待たずに、接触者の皆さんに自主検査をしてもらい全て「陰性」だったこと、私が無症状であること、なども説明しました。

「再検査のゆくえ」

その上で、私の妻の勤める病院で再びPCR検査を受けられる段取りを進めている話をしました。保健所がその事を把握し、許可をくれるなら検査したい旨を伝えました。

そして、再検査で陰性の場合に「私と濃厚接触者は解放されるのか」を尋ねました。保健所の担当者は「そんなケースはないので上と相談して折り返します」と電話を切りました。

「感染確認日と濃厚接触者とは」

私は8月12日木曜日に検査をして陽性となったので、この日を「感染確認」とされます。感染症状が発症している人は検査結果が発症後に確認されても「発症した日」が「感染確認」とされます。この「感染確認日」から2日前に接触した人を「濃厚接触者」と呼びます。私との濃厚接触者は三原の親族となります。

濃厚接触者は感染確認日を含み2週間、観察期間になります。日常に必要な買い物以外の外出を基本的に認められません。買い物に行く際はマスクをして、会話をせずなどの厳しい感染予防対策をする事が義務付けられます。公共交通機関の利用はできません。人との接触も駄目です。

「陽性を取り下げる仕組み」

妻もかの子さんも、陰性だったので月曜日に帰ってくる考えでしたが無理です。ですから、私が再検査をして「陰性」になれば「こうした制限は解除されるのか」を尋ねました。

保健所の説明は、「陽性の届け出をした医療機関が行政に「陽性取り下げ」の申請をしなくてはなりません。その申請が認められて初めて解除されます」という事だった。

わかりますか?

私が自主的に検査で利用した「ACクリニック(ひつじ会)」は大阪の医療機関です。ですから、感染確認の初めの連絡は大阪の保健所からでした。大阪に届けられている医療機関が検査をした「特定感染症の結果」は、どこの土地で検査をしようと大阪の行政機関に報告がされるのです。私は京都で検査をしてますが、書類上・手続き上は「大阪で検査」となっている訳です。

「検査結果を変える難しさ」

京都の病院で再検査をして陰性になっても、その結果を再検査をした京都の病院がひつじ会に「陰性でした」と説明する必要があります。ひつじ会がその「陰性結果」を認めてくれるかは分かりません。 

大阪のひつじ会が取り下げに難色を示すと「 陰性」は認められず、私は「陽性」のままです。もし、京都の病院がひつじ会に「陰性」と説明した結果、ひつじ会が大阪の保健所に「陽性の取り下げ」を申請してくれると私は「陰性」となります。

わかりますか?

仮に認められても、大阪の保健所が把握して、京都の保健所が把握して、それから陽性が解除される段取りです。検査をした12日から今日まで3日という時間を費やしました。全てがスムーズに運んでも、妻たちが帰れるのは最短で木曜日です。

再検査をして陰性と出た上で、病院同士の話し合いが延びて22日と重なるなら、私の解放は同じです。病院の仕事を増やすだけとなります。妻たちも数日早く週をまたいで帰ってきても、手間の割には何も良いことがありません。

私は無症状で22日を迎えると23日から自由です。私のケースはレアすぎて、保健所も上と何度も確認してました。保健所は忙しいのに、仕事を増やしてしまい申し訳なかったです。

「PCR検査の利用しやすさについて」

大阪の医療機関が京都で安く検査をしてくれます。この仕組みの中で、こうした事が起きました。医療機関に保険診療でなく検査を求めると数万円かかると言います(保健所に金額を尋ねたら知ご存知なかったですが)。ひつじ会が2900円で検査をしているので、そこに集まるのは自明です。

ちなみに、広島の三原市は市民を無料で検査しています。希望者は無料で検査できるのです。この事は、検査結果を居住自治体が早く把握して対応できる仕組みに繋がります。

「検査を受けにくくしても良いことはない」

京都市は大きな都市なのに、そうした仕組みを作って来ませんでした。積極的に検査できる体制を整えて来なかったことで、保健所からの指示待ちを多く生み出しました。

感染の可能性がある人たちをしっかりと把握して分けて行くことで、感染対策は初期段階で実現できるものと思います。都市であればあるほどです。

京都市の医療機関のどこも2900円でPCR検査を自由に受け付ける仕組みを作っていません。これは非常に残念です。3500円でも5000円でもいいのです。数万円もしなければいいのです。医療のひっ迫や保健所の作業過多を考えるとき、早い段階でPCR検査を気軽に受けられる手段さえあれば、もっと意識を広めることができたはずでした。

「濃厚接触者の定義と東京五輪選手たち」

濃厚接触者の定義も東京五輪の選手に当てはめると、陽性選手が出たチームや団体は2週間の他者との接触制限があるはずなのです。陽性判明した2日前に飛行機やバスで移動し会話をしていたら、その中にいた人たちの殆どは濃厚接触者になります。

そして、濃厚接触者は公共交通機関を利用できません。すると、選手村から競技場までも移動ができません。バスもタクシーも駄目です。自分で運転するしかありません。しかも、濃厚接触者は競技に参加できません。

濃厚接触者は陰性であろうと関係なく、行動制限がかかります。東京五輪でどのような制限がされていたのかを私は正確に知りません。ですが、陽性反応が出された選手の周りまできちんと制限下で競技していたのかを尋ねたい気持ちです。

「紙屋川の事務所で自主隔離」

家族の陰性確認をしてから、私は紙屋川の2階へ隔離場所を移しました。クルマで荷物を運び、自転車で移動しました。もちろん、誰にも接触せずにです。この事は保健所にも報告しています。

ただ、事後報告になりました。妻たちが帰宅できるものと考えたので、自宅をすっかりと消毒して移動しました。保健所からの連絡がなかったとはいえ、もう少し待つべきでした。移動した後に保健所から連絡をもらいました。

8月22日までここで過ごします。外出禁止です。私は相変わらず元気です。無症状が22日まで続くことを祈っています。PCR検査をもっとしやすくして欲しいなあ。